急にアケコン?レバーレス?が使いたくなりました。つくります。
ちなみに工作は好きですが知識や経験は無い凡人です。3DCGはほんのちょっと作れますがCADは知りません。役に立つスキルはゼロです。
きっかけ
スト6をキーボードで始めて以来、私はキーボード使いであることにそこそこ誇りを持って戦ってきました。
でも最近知っちゃったんです。世界に1つだけのコントローラーを自作している人たちの存在を...!
見た目も性能も全部自由にこだわって作るコントローラーって夢の塊みたいなものじゃないですか。知ってしまったからにはもう作る以外に道は無いって訳です。
実は理由はそれだけでは無くて、
あれだけキーボードを推しておきながら書くのは恥ずかしいですが、キーボード特有の欠点が気になっています。
キーボードの欠点は押し間違いが多いことと連打が遅いことです。
キー間隔が狭いため隣のキーを間違えて押すことが多く、ピアノ押しはできません。
あとキーボード使用禁止の大会もあるので、いつかはレバレス移行しようと思ってました。
下調べ
自作は完成品を買うより安く済むと聞きますが、2万円を超える例もあるみたいです。
まずアケコン制作に欠かせないものがこんな感じ
- 基板みたいなやつ
- ボタン
- ボタンと基板をつなぐ線(2種類)
- 箱
あとは基板とボタンを繋いでPCに挿せばいい。
ただし、基板、ボタン、箱の3つはそれぞれ種類があって、こだわり次第で制作費が大きく変わります。
基板
基板次第でPS4に直挿しできるかとか、遅延が変わるとか、、、
でも遅延はよくわからないのであんまり気にしてません。
まずこれ
これは中身が完成してて、はんだ付け不要で、PS4でも使えると聞きました。
その代わりすごく高い
次にこれ
中身は空っぽなので自分で設定する必要があります。
PS4では使えないけどコンバーターを使えばOK(コンバーターは高い)
これははんだ付けされてる商品だけど、されてないものは100円安い
ボタン
多分一番有名なのが三和電子のボタン。
はめ込み式とネジ式があるそうです。
私は普通の三和ボタンを揃えようと思ってたのであんまり他のボタンについては調べてません。
キーボードのスイッチを使用したボタンとか、静音ボタンとかいろいろあるみたいです。いつか実物を見比べてみたいです。
ボタンと基板をつなぐ線
簡単に配線できる(?)コードが売ってます。
Brookの基板を使うなら必要なのかな?
もしくは、バラバラの線を必要な数買いそろえるか。
あんまり仕組みを理解してないので詳しくは書けません。あとで自分の制作時にとった方法を書きます。
箱
ボタンや配線用の穴があればどんな箱でも作れると思います。
自作の例を見ていると市販のプラケースで作る例とアクリル板から組み立てる例が多いみたいです。
市販の箱はドリル穴あけをするだけで済みます。費用も抑えられそうですが見た目の自由度が低くなりがちだと思いました。
アクリル板で組み立ては完成時の見た目がたぶん最高なんですけど、難しい加工か高額のオーダーメイドの2択になります。
アクリル板組み立ての場合は特に天板が悩みどころです。ドリルで穴あけをする場合、専用の工具を買う費用が追加でかかります。木工用のドリル先端で開けるとボコボコになるらしいですw
↑こういうのかな?
天板をオーダーメイドすると、穴の個数に応じて値段が上がります。天板以外もサイズを指定して注文するとかなりの額になりそうです。
計画・制作費
今回私がつくるのは、、、
これだ!
ボタン:三和ボタン24mm, 30mm
箱:市販の透明トレイ+オーダーメイドアクリル天板
1万円~1万5千円くらいの費用で作れたらいいな と思ってます。
用意したものと掛かった費用はたぶん最後にまとめます。
以降詳しく書きます。
基板:ラズパイpico
brook製品が高すぎて手が出せないので、980円のラズパイpicoを選びました。
自作用パーツを多く販売しているコミックノイズさんというお店で基板周りは揃えました。
なんかめちゃくちゃ親切で、商品ページに作り方と必要なものが全部書いてあります。
基板とそれに必要なケーブル2種類、ついでにUSBセットも買いました。
小さいBASEのお店で親切すぎるのがちょっと怖いですが、初めてだし失敗してもまあいいやとポジティブに考えてポチりました。
ボタン:三和ボタン +α
キーボードと同じWASDの位置、shiftキーの位置とスペースキーの位置、攻撃ボタン群8個で合計14個です。
スペースキー位置のボタンだけ30mmにして、他はすべて24mmにしました。
色はクリアブルー(24mm)、クリアホワイト(24mm)、スモーク(30mm)です。
クリアは少し高めですがここはこだわりポイントです。
全部はめ込み式です。
あと、HOME、SELECT、STARTの3ボタン用に小さいボタンを買いました。
箱:透明トレー+アクリル天板
透明な見た目が良い、あまり加工したくない、費用を抑えたい、という希望に合わせてトレーを買ってその上にアクリル板を乗せるプランでいきます。
ちょうどいいサイズの箱をずっと探していて、A4サイズくらいのトレーが使えそうだと気づきました。
アクリルケースとかを探しても全然いい商品が見つかりません。箱サイズをミリ単位で検索するのも難しいです。だからA4くらいのトレーを探すのが良いです。
今回のトレーはこれです。
フタ付きですがセールでフタ無しより安くなってました。フタ付きだからトレーじゃなくてケースか。
フタは配線穴あけの練習に使おうと思います。
天板はアクリル板です。
穴あけされた完成品をはざいやさんで注文しました。
注文時に穴の位置とサイズを登録するので、あらかじめレイアウトを決める必要があります。
順番が前後しますが、レイアウトの詳細はこの後の制作段階で書きます。
制作!
続々とパーツが届きます。
ボタン
色がすごく好みです。
ケース
事前にわかってましたがアクリル製ではないです。
アクリル板と比べると硬くて欠けそうな感じがする。穴開くのかこれ...
ちなみに届いた時点で傷や割れはありませんでしたが、紙袋(緩衝材無し)という最悪の包装で送られてきました。今回は運が良かっただけで不良品は多そう...
追記:
このケース、割れも無く簡単に加工できました。フタは結構しっかり閉まるのでフタに24mmと30mmの穴をあければ天板を別で買う必要ないかもしれません。
ホールソー24mmと30mmを両方買ったら穴あけ済みアクリル板を買うのと同じくらい費用が掛かるので今回はフタを外します。
ボタン配置を買えたくなったらフタを使って作り直そうかな。
では作り始めます。の前に
実はこの段階でまだ天板を発注してません。ケースの実物を見てから&ボタン位置が確定してから注文する予定です。
ケースのサイズはいい感じでした。(31.9x24x6.1cm)
奥に24cmは長いかと心配してましたが、手が大きいのでちょうど良さそうです。
このケースのサイズをもとに、段ボールで天板を作ってボタンをはめてみます。
仮決めした配置がこれ
天板注文時にミリ単位で穴の位置を指定する必要があります。本当はCADで細かく作るべきでしょうが、勉強するのがめんどくさいのでフォトショで図面(笑)を作りました。フォトショも一応ミリ単位で位置わかります。
この配置はHitboxを参考にして描いてます。移動ボタン周辺の2つが特に変えたところですね。
印刷して段ボールに貼りました。
天板サイズはA4より上下が大きいのでこんな感じにはみ出るのが正常です。
カッターと切出刀で3分くらいかけて1個目の穴をあけました。
だんだん早くなって1個30秒くらいで開けられるようになりました。
いい感じかな
おお
いい感じだ
段ボールだけどそれっぽくなりましたね~
配線できたら実際に操作してボタン位置を決めようと思います。
配線はラズパイpicoの商品ページを参考にしました。
最終的にこのレイアウトに決定しました。
ほぼ変えてませんが。
数日後
天板が注文後1週間くらい経って届きました。
当たり前ですが切断面がめっちゃきれいで感動しました。
今回は最低でも4本の支柱でケースと天板を固定する予定なので、四隅に穴をあけます。
普通の定規でアタリをつけたので誤差が怖いです。ま、なんとかなるでしょ笑
アクリル用ドリルの特殊形状のせいなのか、普通に下手だからか、印の位置から結構ずれました。
保護シール的な紙を剥がして重ねました。
ケース側の同じ位置にも穴をあけます。
固定できました~
誤差はありましたがギリセーフです。
ちなみにこの前段階でケースに穴を開けてUSBも固定してます。
ボタンをはめてみました。
めちゃくちゃきつくて壊れないか心配なくらいの強さで押し込みました。
24mmと30mmピッタリの穴じゃだめなのかな?たぶんもう外せない...
あと右上の3つの小ボタン、反発力が強いのに底まで押し込まないと反応しません。ボタン自体が改造できなければ別のボタンを買いなおすかもしれません。
段ボールのテスト時と同じように配線をして、形だけは完成!
高さ5cmもあれば十分だと思ってましたが、ボタンの端子を少し曲げないと閉まらないです。
ボードの固定とか配線の整理をどうするか迷ってます。
一応天板に絵を入れれば上からは見えなくなりますが。
ついでに、箱の裏面に滑り止めテープを貼りました。
これがないと結構滑ります。必須です。
費用
今回の制作にかかった費用などをまとめておきます。
1.今回の制作費(必須)
2.必須ではないが購入したもの
3.持ってない場合に買うもの、便利なもの
結局目標の15000円程度には収まりませんでしたが、自分好みのレバーレスが作れたので満足です。
アクリル板は穴を開けなければ1000円以下で買うことができ、ボタンも通常のカラーであればさらに費用を抑えられます。
プラケース+アクリル天板ではなく、もっと安い箱をベースに作れば1万円以下で作れるかもしれません。
感想と展望
見た目も性能もほぼ文句なしのコントローラーが作れて非常に満足です。現在すでに1か月以上使用していますが、特に問題もなく実戦で活躍しています。
今後しばらくはボタン配置や天板絵などのカスタムを楽しもうと思っています。余裕が出てきたら箱を色付きのアクリルで作り直したり、別の配置で天板を作り直したりしてみたいです。
以上!